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2015.5.27

日本の先端技術が結集!「国立天文台」の優秀な5つの望遠鏡たち【動画解説】

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天文学を研究する日本の研究所や大学の共同利用機関である「国立天文台」は、本部を東京都三鷹市の三鷹キャンパスに置き、日本国内外で様々な観測・研究活動を行っています。

国立天文台が管理する5つの大型望遠鏡

国立天文台が運営・管理する望遠鏡は、代表的なものとしては以下から動画と共に紹介する5つが挙げられます。

ハワイ観測所「すばる望遠鏡」

高さ22.2メートル、幅27.2メートル、重量555トン、そして口径8.2メートルという世界最大級の望遠鏡。標高4139メートルのハワイ島マウナケア山頂に1999年に建てられ、それ以来日々様々な観測を行っています。2013年には、その広い視野を利用してアンドロメダ銀河の全体像撮影に成功したことが動画などでも話題になりました。

野辺山宇宙電波観測所「ミリ波電波望遠鏡」

長野県にて1981年に建てられ、今もなお現役で活躍する日本の代表的な電波望遠鏡。そのアンテナの口径は45メートルで、ミリ波(波長が数ミリの電波)を観測する電波望遠鏡としては世界最大級とされています。ちなみにブラックホールが存在する証拠を発見したのがこの望遠鏡です。

チリ観測所「アルマ望遠鏡」

正式名称「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」。南米チリ・アタカマ砂漠の標高5000メートル付近に建設された、宇宙に最も近いといわれる電波望遠鏡。移動可能な直径12メートルのアンテナ54台、直径7メートルのアンテナ12台を最大16キロメートルの範囲にそれぞれ配置して観測を行います。これにより、直径16キロメートルもの大きさの望遠鏡に相当する性能を発揮。

石垣島天文台「むりかぶし望遠鏡」

日本最西南端にある、可視光・赤外線観測を行う大型望遠鏡。有効口径は105センチメートルで、九州・沖縄地方に存在する光学望遠鏡では最大とされています。ちなみにむりかぶしとは、沖縄方言で”星の群れ”を意味するとの事。動画内にあるVERA望遠鏡も興味深いですね。

ハワイ観測所「TMT(Thirty Meter Telescope)」

現在、ハワイ島マウナケア山頂で建設が進められている、口径30メートルの超大型望遠鏡。地球から太陽までの距離の約200億倍離れた惑星をも判別でき、赤外線観測におけるその性能は「ハッブル宇宙望遠鏡」を10倍以上も上回るとの事。まだ未完成のため、動画はイメージCGで構成されています。

天体観測の最新情報を動画で発信

動画サイトYouTubeには、国立天文台が運営する公式チャンネルがあります。

「国立天文台」公式PV

望遠鏡から映像で届けられる、宇宙に散りばめられた神秘の欠片。このチャンネルでは望遠鏡や天体観測に関する最新情報を日々動画で配信しているので、興味のある方は動画をチェックしてみましょう!