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2016.10.21

世界ではこんなに盛り上がってる!動画で見る、LGBTフェスティバル

lgbt

昨年話題になった渋谷区のパートナーシップ条例。すなわち日本でも同性婚か!と、これをきっかけに、日本でも『LGBT』と呼ばれる、性的マイノリティの権利についての議論が高まっています。さて世界に目を向けると、LGBTのお祭りが各国で行われています。差別や偏見の目にさらされることも多い彼らですが、どこのお祭りも皆、明るくポジティブな雰囲気です。

 

そこで今回は見ているだけで元気になれる、LGBTフェスティバルの様子を動画でお届けします。

LGBTとは

Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)の頭文字をとった単語で、性的マイノリティの総称のひとつです。しかし、そのあり様は様々。例えばゲイ、男性同性愛者を例にとると、性自認が男性のまま男性を好きな人もいれば、性自認自体が女性の方もいます。それを総称して『ゲイ』と言ってしまっていますが、必ずしも同一のものとは限りません。多種多様な性的マイノリティのあり方を反映して、最近ではSOGI(「Sexual Orientation and Gender Identity (性指向と性のアイデンティティ)」)と呼ばれることもあるそうです。誰もがそれぞれの性的アイデンティティ(性的嗜好とは別です)を持っている、との考え方に基づきます。本稿ではLGBTで統一します。

 

LGBTについて簡単にご理解いただけでしょうか?それでは、ここからは世界のLGBTフェスティバルの様子をご覧いただきましょう。

タイ『プーケットプライド』

東南アジアで最もLGBTに寛容なほほえみと太陽の国、タイ。同性婚の法律こそありませんが、多くのLGBTが堂々と素性を隠さずに生活しています。そんな隊で行われる『プーケットプライド』は8日間も続くイベントで、アジアで一番大きなLGBTフェスティバル。無人島へのクルーズやバレーボール大会など楽しいイベントが目白押し。参加は老若男女、性的アイデンティティ問わず誰でも可能なので、タイにお越しの際は参加してみてはいかがでしょう?

 

こちらは2013年のイベントの様子

参加者はみんな楽しそうにパレードをしています。見物客もかなり多く、このイベントが広く受け入れられていることがわかりますね。

ブラジル 『サンパウロ・ゲイプライド』

続いてはブラジルの『サンパウロ・ゲイプライド』。タイがアジア最大なら、こちらは世界最大のLGBTフェスティバルと言われています。毎年なんと数百万人が参加するんだとか。このイベントではLGBTの権利啓発の議論も盛んに行われ、そのおかげもあってかブラジルではLGBTは異性愛者と同様の権利があり、同性婚も認められています。メインイベントは巨大なパレード。リオのカーニバルも真っ青の人出だそうです。

こちらは2015年のパレードの様子。

みんなノリノリ!さすがサンバの国!

アメリカ『サンフランシスコ・プライド』

続いてはアメリカ『サンフランシスコ・プライド』。こちらは世界で最も歴史の長いLGBTフェスティバルとして有名です。LGBTフェスティバルの発祥はここアメリカ。『ストーンウォールの反乱』と呼ばれる、ニューヨークのゲイバーでの警官の捜査への反撃をきっかけにLGBTの権利を求める運動が高まっていったんだとか。

 

そういえば映画にもなりましたが、アメリカではゲイであることを公表して選挙に当選した議員さんがいましたね。こちらのイベントでは映画祭や毎年異なるテーマでのパレードが目玉。以前はfacebookの創業者、マーク・ザッカーバーグが同社の社員数百名と参加したことでも話題になりました。

 

こちらは2013年のパレードの様子。

他のフェスティバルとは一味違う、強い主張を込めた様子が印象的です。

日本でも行われている!『Tokyo Rainbow Pride

さてここまでは各国のイベントを紹介してきましたが、日本でも!『Tokyo Rainbow Pride』というLGBTフェスティバルが行われています。とはいえ、今まで見たような諸外国のイベントに比べると規模は小さめ。この辺りは、歴史的な経緯として日本では、同性愛者の迫害や逮捕のような、表立った差別もほとんどみられなかったため、社会の抑圧に反発する形での強いLGBT権利の向上を目指す動きがなかったことも原因のようです。

 

そのため性的マイノリティへの理解も十分とは言えず、一般レベルでのLGBTへの認識はテレビ番組に出る「オネエ」に対するものになっているようです。とはいえ、冒頭に挙げた渋谷区をはじめとしたパートナーシップ条例の制定など、日本でも徐々に彼らの権利に対する法整備は進んでいくのではないでしょうか。

 

こちらは2016年のパレードの様子。

奇抜な服装の方は少ない印象。今後もっともっと盛り上がるようになるかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?性的アイデンティティは人それぞれ。来年はみなさんもLGBTフェスティバルでパワーをもらいに行ってはいかがでしょうか。


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