COMPANY モバーシャルブログ
2014.7.22

どうニャってるの!?仕掛けが気になるすごいミュージックビデオ

makingmv

カイリーがいっぱい

2002年にリリースされたカイリー・ミノーグの「Come Into My World」。

楽曲の魅力もさることながら、発表されたこの曲のミュージックビデオがすご

いと大きな話題を呼びました。

 

パリの街を闊歩するカイリーが、街を周回すると同時にどんどん増えていき、

たくさんのカイリーが同じ画面に登場。すごいことに、このミュージックビデ

オの撮影方法はクロマキーやCGは一切使われていません。

 

では増えるカイリーの秘密はというと、モーション・コントロール・カメラと

いう撮影機器。このカメラはコンピュータ制御により被写体の動き、そしてカ

メラの動きを記憶・制御することで、周回撮影の2巡目以降もほぼぶれのない

動きをすることを可能にしています。

 

つまり、カイリーが同じところを回っているのをその都度カメラで追っている

ものの、背景などは何度撮っても合致するため、人物の動きのみを合成して組

み込むことができるというすごい技術というわけです。

床が動くように見えて

1998年にシングルとしてリリースされたジャミロクワイの「Virtual Insanity」。

このミュージックビデオも不思議な動きをするすごい作品として当時話題となり

ました。

 

見ている方が感覚を失いそうな動きをする部屋の中でボーカルのジェイ・ケイが

軽快に踊りながら歌うこのミュージックビデオ。床が動いているにしてはジェイ・

ケイの動きが自然すぎるし、どんなからくりがあるのだろうと疑問に思った方も

多いでしょう。

 

このすごいミュージックビデオの種明かしは有名な話ではありますが、動いていた

のは床ではなく壁だったということだそう。動く壁にカメラを固定し、揺らすよう

に動かせばあのような作りになることは納得できます。

 

ちなみにあの動く部屋の裏側では、およそ30人のスタッフが総がかりで四方を囲ん

だ壁を一生懸命揺らしていたんだとか。芸術作品を作るには、そうした地道な努力

も必要です。