COMPANY モバーシャルブログ
2013.10.5

ディフューザーとは(映像制作用語辞典)

ディフューザーとは

映像制作の現場において、重要な要素の一つが照明です。照明にも光量の強さの違いや、

色の違いなど様々な種類がありますが、照明の光量を調整する機材をディフューザーと

呼びます。ちなみにディフューザーは、英語のdefuse(緩和する)から派生した言葉

です。

デュフューザーの使用方法

ディフューザーを光源と被写体の間に置くことで、直射日光や人工光源

(白熱灯、フラッシュなど)の指向性を弱め、被写体上の反射と影の差(露光比)を小さ

くすることが可能です。主に発光部の前に取り付け、本来の点光源を面光源に変えること

で、全体にやわらかな光となり、影も目立ちにくくなります。ただし、同じ距離で考えた

場合、被写体に到達する光量は落ちてしまうため、絞りを開けるなど注意が必要になるこ

ともあります

ディフューザーの材質

ディフューザーの材質には、白色の薄布、パラフィン紙やトレーシングペーパー、乳白色や

梨地のガラス、樹脂板、ビニールシートなど、露光量の低下が少なく、色に影響の無いもの

が用いられます。発熱の大きい光源に直接掛ける場合は耐熱性も必要になります。

現場で使用することが多いディフューザー

安く、携帯性の良さで一番よく使われるのはトレーシングペーパー(通称:トレペ)です。

トレペは切ることが可能で、照明の大きさ、用途に合わせることができますので、現場で照

明を使用する際には、必ずあるディフューザーの一つです。トレペを照明にあてる際には、

“ピンチ”と呼ばれる銀色のクリップを使用するので、セットで覚えておくと現場では

役にたつでしょう。

 

その他には、紗のような薄い布地で作られ、演劇の舞台などに用いられる布(紗幕)や、

プラスチック(アクリル板、アートレ等プラスチックフィルム)などがあります。 また、

ディフューザーは、自分の好みに合わせて作ることができるので、自作するユーザーも多く

います。