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2016.7.14

パナソニックの新CMでも話題になった「ゾエトロープアニメーション」とは

anime

ゾエトロープアニメーション(回転のぞき絵)という撮影技法が最近注目を集めています。パナソニックの新CMで使われたことから浸透しつつあるようですね。

 

同手法を使った動画をご紹介しましょう。

ゾエトロープアニメーションとは

ゾエトロープ(回転のぞき絵)の仕組みを使った技術が「ゾエトロープアニメーション」。ゾエトロープって何かといいますと、筒のカタチをした器具にいくつかのスリット(のぞき穴)が入っていて、回転させながらのぞくと筒の内側に描かれたパラパラ漫画のような絵が動いてアニメのように見える、というもの。その仕組みを活かしアニメーションの技法として確立されているようです。

 

さっそくゾエトロープアニメーションを使った動画をご紹介しましょう。ぜひ今後の参考になさってみてください!

パナソニック:電動アシスト自転車PV「駆けのぼる想い」

憧れの先輩がちょっと先に歩いているのが見える。でも坂がキツくてなかなか追いつかないわ、と電動自転車のメリットをさりげなくプッシュするPV。見どころは自転車の車輪に仕込まれたゾエトロープアニメーションで、彼に追いつくまでの乙女心を軽やかに演出しています。女の子の最後のセリフの続きが気になる・・・。

CGではないことを証明してくれるメイキング映像も公開

こちらのメイキング映像では、実際にゾエトロープアニメーションが作られるステップを見ることができます。なるほど、車輪の中に回っていたアニメがCG合成じゃなかったことが一目瞭然。わりとアナログな作業風景が新鮮!主演の彼女の素顔もキュートですね。

Alexandre氏が手がけるショートストーリー「Melting POP」

フランスのクリエイターAlexandre Dubosc氏はお菓子を素材にしてこんなショートストーリーを披露しています。意味はよく分からない(意味はない?)ながらも、くるくる回るケーキとポップコーンを見ていたら無性に甘いものがほしくなってしまいますね!

 

Melting POP © Alexandre DUBOSC from Alexandre DUBOSC on Vimeo.

 

ちなみにこの方、またチョコレートを使ってゾエトロープアニメーションを作っています。こちらは材料を見せるところからはじまり、お菓子の国のようなチョコレートケーキが段々ちょっとコワい顔に?!よく分からないけれど美味しそう・・・Alexandreさん、どれだけチョコレート好きなのでしょうか。

The Caketrope of BURTON’s Team © Alexandre DUBOSC from Alexandre DUBOSC on Vimeo.

ジブリやピクサーもゾエトロープを使っていた!

動画の中だけでなく、アートとしてもゾエトロープアニメーションが公開されているケースも。三鷹の森ジブリ美術館には立体ゾエトロープ「トトロぴょんぴょん」が展示されており、来場者には一番人気があるとか。またアメリカのピクサー・アニメーション・スタジオはこれに触発されて、トイ・ストーリーのキャラクターを使ったゾエトロープを作製。ピクサー設立30周年記念としてニューヨーク近代美術館(MoMA)で展示後、今年の5月には日本の東京都現代美術館でも展示されていました。残念ながらMoMAの公式動画はありませんが、「トトロぴょんぴょん」も常設されていたそうですよ。見たかったなぁ!